2012年10月28日日曜日 | By: 毅山

吟声 発声方法 002 母音1

今回は、母音全般について

普通の会話では、ほとんど意識する事なく発声される『あ い う え お』の母音ですが、詩吟の場合、詩文の素読からこの母音での節調で、詩情を表現する必要があります。

何も考えずに、普段の発声のまま、あーーーーと、声を出すのと、しっかり音程を維持させながら、共鳴させて響かせた声は、明らかな違いが出てきます。

母音の発生では、ただ大きな声を出すのではなく、しっかりと安定した音程で共鳴させる必要があり、その為には声に支えが必要と言われます。

この『声の支え』こそが、腹式呼吸であり、口の中の形であり、喉の開き方であり、上半身のリラックスであったりと、幾つもの条件が重なって作り上げられ、その結果として『吟声』となるのだと思います。

次は、『吟声 発声方法 003 母音2』です。

岳精流日本吟院
   多摩岳精会 毅山

0 コメント:

コメントを投稿